乳がんミニ勉強会に参加してきました❣
先日、一般社団法人 らふ 主催の乳がんミニ勉強会に参加してきました。
そこで、『最近でてきた新しい薬』をテーマにお話しさせていただきましした。
2017年にCDK4/6阻害剤であるパルボシクリブ(イブランス®)が登場して以降のお薬を中心にお話したのですが、ここ5年くらいは免疫チェックポイント阻害薬や抗体薬物複合体といった、今までになかったタイプのお薬もたくさん開発、承認されており、改めて勉強しなおすと、ますます、医療者側も患者さん側もどのような治療を選択していくのかを、きちんと検討していく必要があるなと思いました。
また、どの薬も高額な治療費がかかることも、改めて実感し、今までは、高額療養費制度があるからと、私も含め多くの医療者側は患者さんの経済的デメリットをそこまで、深く考えずに治療を勧めてしまっていたのではないかということを反省しました。
昨今では、高額療養費制度も見直されそうですし、物価高や増税といった、お金がかかる話題ばかりで、病気の治療に関しても、国民皆保険でみんなが最新の治療が受けられる世の中ではなくなってきてしまうのではないか、また、すべての最新の治療がすべての人を幸せにするとは限らないのではないかと、改めていろんなことを考えさせられました。
また、実際、当事者である患者さんからも、ホルモン治療に関する疑問や不安などのお話を聞き、大したアドバイスはできませんでしたが、なかなか限られた診察時間では、解決できないこと、このように患者さん自身もいろんなつながりを持って支えあったり、助け合ったり、『らふ』のように医療者側からは見えないところでの、いろんな支え、つながりの大切さを知ることができました。
私も大きな病院では、なかなかできなかった、地域の人とのつながりや、患者さんに気軽に頼っていただける、より近い存在として、微力ながら、勤務医時代とは違った、より患者さんに近い存在として、活動できればなと思いました。