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あっという間に12月後半!1月から甲状腺診療もはじめます!

[2024.12.22]

みなさま、こんにちは。気が付けば12月も後半ですね。12月は何かと忙しい毎日ですね。クリニックを開業して初めての年末年始を迎えており、なにかとバタバタしてしまい、ブログもすっかりサボってしまいました。

 

さて、今回は乳腺ではなく、甲状腺について、お話したいと思います。なんで甲状腺?と思われるかもしれませんが、乳腺外科医は内分泌外科医としての経験がある先生も少なくないと思います。私も大阪大学乳腺内分泌外科の医局に属しており、乳腺診療だけではなく、内分泌外科の診療にもかかわってまいりました。ただし、内分泌外科なので、扱う疾患は主に甲状腺腫瘍の診断、治療が多く、大学などでは副甲状腺なども扱っていましたが、ほとんどは甲状腺癌の手術などでした。

甲状腺癌は乳癌に比べると圧倒的に少ないですが、年間16万人程度の人が罹患しています。ただし、5年生存率は約95%と予後は良好であり、ほとんどの人が手術だけで治ります。最近では、CTや超音波検査などをした際にたまたま見つかることも多く、比較的進行がゆっくりな甲状腺乳頭癌が多く、1㎝以下の小さな甲状腺乳頭癌では、経過観察をし、大きくならなければ治療の必要がないこともあります。ただし、まれに急速に進行する甲状腺未分化癌などもあるため、正確な診断が求められます。

また、甲状腺は甲状腺ホルモンを産生・分泌する臓器であり、ホルモンの乱れによる様々な症状を引き起こし、体の不調をきたします。これらは、ほとんどがお薬で治りますので、クリニックでも治療が可能です。

 

甲状腺のしこりが見つかった場合は、細胞の検査などで、手術が必要かどうかの診断をし、連携病院と協力し治療に当たらせていただきます。また、甲状腺ホルモンの異常は血液検査などで診断し、お薬の治療で対処可能ですので、甲状腺の病気が心配な方は、いつでも当院にご相談ください。

 

それでは、今年もあと少し、体調など崩されないようお過ごしくださいね。

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