甲状腺診療について
甲状腺について
甲状腺は首の全面に存在する15g程度の小さな臓器です。主な働きとしては、甲状腺ホルモンを産生・分泌をしています。
甲状腺ホルモンは様々な代謝や循環の調整など全身に影響します。
甲状腺の病気
甲状腺のしこり
甲状腺のしこりには良性のものと悪性のものがあります。また、しこりではなく、甲状腺が腫れている場合もあります。超音波検査にて甲状腺のしこりの状態をみて、必要に応じてしこりに針をさして細胞をとり、調べることで、悪性か良性かを判断することができます。
治療は手術や、放射線治療などがあり、病院での治療となります。
甲状腺機能異常
甲状腺ホルモンが過剰になったり、少なくなったりすることで様々な症状を起こします。
甲状腺機能亢進症
症状としては動悸や震えなどの交感神経からくる症状や、体重減少、下痢などの新陳代謝異常による症状や、甲状腺が腫れる、眼球突出などの症状が出ることがあります。
原因としてはBasedow病や甲状腺炎や妊娠によるものなどあり、血液検査や超音波検査で診断し、治療は主にはお薬による治療となりますが、お薬でよくならない場合は手術や放射線治療の適応になる場合があります。
甲状腺機能低下症
倦怠感、体重増加、無気力、皮膚乾燥、筋力低下などさまざまな症状が出現します。原因としては自己免疫性(橋本病)やヨウ素の過剰摂取、甲状腺の手術後、薬剤性などです。治療はお薬での治療となります。
次のような症状があれば、受診をおすすめいたします。
- 頸部の腫れ・しこり
- 検査で甲状腺のしこりやホルモンの異常を指摘された
- 動悸(脈が速い)
- 震え
- 体重減少
- 下痢
- 発汗過多
- 体がだるい
- むくみ
- 体重増加
- 皮膚の乾燥
- 筋力低下
当院では、甲状腺超音波検査、血液検査にて診断、治療を行っております。必要に応じて専門病院へご紹介させていただきます。