日本乳癌学会近畿地方会 in 大阪
みなさま、こんにちは。
もう11月も今週で終了ですね。あと1か月で今年も終わりです。
さて、先日 11月23日に大阪国際会議場で日本乳癌学会近畿地方会が開催されました。発表などはなかったのですが、参加してまいりました。
最近、世の中でも、働き方改革が叫ばれていますが、医療界にもその波がきています。
かつては、医師はサービス残業当たり前、土日出勤も当たり前という時代がありましたが、今の時代、そのような働き方を続けていくことは困難であり、どのようにタスクシフトをしていくのか、医療の質は下げずに医師の負担を軽減するにはどうしていけばいいかという取り組みに関する話などもありました。
乳がんの治療も私が研修医だった20年前と比べても、新規薬剤がたくさん出現し、治療も多様化し、複雑化してきており、乳がんになる患者さんもどんどん増えている状況です。今までは、乳がんの治療は大きな病院でしかできないことも多く、勤務医時代はたくさんの患者さんの対応に追われる日々でした。しかし、最近では当院のような乳腺クリニックがたくさん誕生しており、大きな病院と連携することによって、乳がん検診や乳がんの診断、術後の経過観察などは乳腺クリニックで、手術や、放射線治療、化学療法などは大きな病院でというように役割分担をすることにより、大きな病院の勤務医の先生の負担も軽減されるし、患者さんが分散することにより、待ち時間の短縮や、アクセスのしやすさ、クリニックではかかりつけ医としての相談のしやすさなど、医療者も患者さんにも、病診連携することによるメリットは大きいと感じます。
当院でも、近隣の病院の先生と綿密に連携しており、安心して乳がんの患者さんには通っていただけるようになっております。病診連携は今後ますます加速することが予想されますので、当院でも、より一層、患者さんに安心していただけるように努めていきたいと思います。
今回の地方会では、大きな基幹病院の先生や、近隣のクリニックの先生たちとも直接ご挨拶することもでき、とても有意義な時間を過ごすことができました。やはり、Face to Faceのコミュニケーションは大切だなと実感しております。
また、これを糧に明日への診療につなげていきたいです。