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乳がん患者さんは増えていくのに、乳腺診療に携わる医師は減っていく⁉️

[2026.01.28]

みなさん、こんにちは。

くみこ乳腺クリニック院長の岡田です。

 

今日は、乳腺診療の現場にいるからこそ実感している

「乳がん患者さんは増えていくのに、乳腺診療に携わる医師は減っていく⁉️」

という少し考えさせられるテーマについてお話しします。

 

■ 乳がんは“増え続けている”という現実

日本では、乳がんは女性で最も多いがんです。

国立がん研究センターの統計によると、2021年に新たに乳がんと診断された方は約10万人弱。

10年前と比べても、明らかに増加しています。

これは「検診が広がったから」だけではなく、

ライフスタイルの変化や高齢化など、さまざまな要因が重なった結果です。

つまり――

これからも乳がん患者さんは増え続けると考えられています。

 

■ 乳腺専門医の多くは外科医、そして外科医は減っていくかも…

先日のブログでもお話ししましたが、

乳腺専門医の大部分は外科医です。

ところが近年、

外科医を志す若手医師の減少

業務負担の大きさ

働き方の問題

などから、外科医になる医師そのものが全国的に減少しています。

 

当然その影響は、乳腺診療にも及びます。

実際、日本乳癌学会が認定する乳腺専門医は約2,100人いて、

数字の上では専門医は増加していますが、実際に専門医をとるために必要な

日本乳癌学会への入会者は減っており、特に若手の入会者の減少が危惧されています。

なので、今後、専門医も「自然に増えていく」とは言いがたい状況です。

さらに問題なのは、

専門医の地域偏在です。

 

■ 泉州・大阪南部でも起きている「専門医不足」

泉州地域(泉佐野・貝塚・泉南・阪南・熊取・田尻・岬町)や

大阪南部・和歌山北部を含めても、

乳腺専門医がいる医療機関は限られています。

大きな病院は予約が数週間先は当たり前です。

「大きな病院の予約はできたけど、予約がかなり先で不安になり来ました」

という声を、日々の診療で実際によく耳にします。

大きな病院も、可能な範囲で早めの予約をとってくれているのですが

一方で、乳がん患者さんは増える一方で、乳がんの治療に関しても

手術・薬物療法(ホルモン療法・抗がん剤・分子標的薬など)・長期の経過観察

と、年々複雑化・長期化しています。

そのため、治療中の乳がん患者さんで日々の診療がいっぱい、いっぱいの状況であり、

なかなか、初診の患者さんをすぐに診察するのが難しいです。

これは、私も大きな病院でずっと働いていた勤務医だったので、

大きな病院の状況を痛いほどわかっているつもりです。

ただ、患者さんにとっては、そんな病院の状況なんて知る由もないのが現実です。

 

■ だからこそ「病院 × クリニック」の連携が不可欠

この時代に大切なのは、

一つの医療機関ですべてを抱え込むことではありません。

手術や集学的治療は 大きな病院

検診・精密検査・良性フォロー・術後の安定期フォローは 地域の乳腺クリニック

それぞれの役割を活かし、

スムーズにつなぐことが、患者さんにとって最も負担の少ない医療につながりますし、

医師の疲弊や離職も防げて、持続可能な医療へとつながっていくと考えます。

当院では、泉州地域を中心に、

大阪南部から和歌山方面の病院とも連携し、

必要なタイミングで速やかに紹介、

治療後は安心して地域でフォローできる体制づくりを大切にしています。

 

■ 「不安を先延ばしにしない」入口でありたい

乳房の違和感や痛み、しこりは、

待てば待つほど不安が大きくなる症状です。

当院は、

予約なしでもできる限り対応

「まず相談したい」を断らない

必要な検査を速やかに行う

そんな不安の入口としての役割を大切にしています。

 

そして、本当に専門的な治療が必要な場合は、

信頼できる病院へ責任をもってつなぐ。

治療が落ち着いたら、また地域で寄り添う。

 

■ 乳腺診療は「点」ではなく「線」で支える時代へ

乳がん患者さんが増え、

乳腺専門医が限られる時代だからこそ、

地域全体で、線として支える医療が必要です。

「受診してよかった」

「ここに来て安心した」

そう感じていただけるよう、

これからも泉州地域の乳腺診療の一端を担い、

みなさまに安心を届け続けたいと思っています。

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