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【40代の乳がん検診】マンモグラフィに超音波は必要?最新研究から考える

[2026.04.15]

みなさん、こんにちは。くみこ乳腺クリニック院長の岡田です。

先日、東北大学の先生方から、世界的医学雑誌であるLANCETに、日本の乳がん検診に関する非常に重要な研究結果が発表されました。これは「J-START」という、日本で行われた大規模な臨床試験の新たな報告です。J-STARTは、40代女性を対象に「マンモグラフィ単独」と「マンモグラフィ+乳房超音波(エコー)」を比較し、超音波を追加することに意味があるのかを検証した、日本発で世界初の非常に質の高い研究です。

これまでの報告では、超音波を追加することで、特に早期の乳がんが見つかりやすくなることがわかっていましたが、今回の新しい報告では、さらに約15年という長期間の追跡の結果、超音波を併用したグループの方が「進行した状態で見つかる乳がん」が少なかったことが示されました。つまり、単に見つかる数が増えるだけではなく、より早い段階で見つけることで、重い状態の乳がんを減らせる可能性がある、というとても重要な結果です。

一方で、この検査には注意点もあります。超音波を追加すると、その分「要精密検査」となる方が増えたり、結果的に問題のないものまで詳しく調べるケースが増える、いわゆる“見つけすぎ”の側面もあることがわかっています。これは患者さんにとって不安や負担につながる可能性があるため、単純に「全員に追加すればよい」というものではありません。

また、検査の性質の違いも知っておいていただきたいポイントです。マンモグラフィは装置の導入や運用に一定の基準があり、専門の病院や検診施設などで体制や精度管理が整えられた中で行われる検査です。一方で、超音波検査は多くの医療機関に導入されている身近な検査である反面、乳腺に特化した経験や技術によって精度に差が出やすい側面があります。また、自費検診として比較的自由に実施できることもあり、検査を受ける環境によって結果の質に違いが出る可能性もあります。

だからこそ、超音波検査を追加する場合には、「どこで受けるか」も大切なポイントになります。乳腺を専門的に診ている医療機関で、適切に評価してもらうことが、必要なものを見逃さず、不要な精査を減らすことにもつながります。

40代の方は乳腺が発達している「高濃度乳房」の割合が高く、マンモグラフィだけでは病変が見えにくいことがあるため、今回の研究結果も踏まえると、マンモグラフィに超音波を追加することは十分に検討する価値のある選択肢だと考えられます。

当院では、マンモグラフィと超音波の両方を組み合わせた検診にも対応しており、その場で結果をご説明することも可能です。40代で検診方法に迷われている方や、より安心して検診を受けたいとお考えの方は、ご自身に合った検査方法について一度ご相談いただければと思います。

乳がん検診は「受けること」だけでなく、「どの方法で、どこで受けるか」もとても大切です。今回の研究をきっかけに、ご自身にとってよりよい検診の選択を考えてみていただければと思います。

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